昨年12月にお引き渡しをした「三郷の家」へ先日久しぶりに伺ってきました。
家具や棚の収納などもひと通り揃ったようで、とてもきれいにお住まいになっていらっしゃいました。
伺ったのはちょうど1年でいちばん湿度の高くなるこの梅雨の季節。
この家では家全体の壁には火山灰を原料とした「薩摩中霧島壁」を塗った左官仕上げなので、湿度を調整してくれる効果のおかげか、外がジメッとした暑い日でも室内に入ると涼しくて快適だというお声をいただきました。
おそらく左官壁をはじめとして、木材や和紙壁紙などの自然素材が湿度を調整してくれるおかげで、外よりも湿度が低くなっているものと思われます。いちばん効果を実感する季節ですね。
そして工事の完成がお引き渡しギリギリになってしまったため、以前は撮影できなかった浴室の写真を撮らせていただきました。
坪庭を眺めながらお風呂に入ってゆっくりすることができる浴室なのですが、坪庭には緑も植えられていて、かなり快適そうでした。
こちらの浴室は在来工法(ユニットバスなどの既製品ではなく、大工さんをはじめとする職人さんたちがつくるもの)でつくった浴室です。
壁はタイル張、床はご主人のご希望だった十和田石張りです。この石は浴室に使われることが多く、水に濡れると緑の色が濃くなり、しっとりとしたいい雰囲気になります。
写真ではわかりにくいと思うのですが浴槽の材質はホーローで、一般的な人工大理石やFRP製の浴槽と比較して、とても滑らかな肌触りで、見た目の艶の感じもとってもいいですね。こちらは大和重工さんの浴槽です。
ホーローの浴槽は汚れや傷がつきにくく、保温性も高いので浴槽としてはいちばんいいと思うのですが、費用が人工大理石などのものと比較して高くなってしまうので、あまり多くは使われていないのではないかと思います。
この家のように在来工法で浴室を作る場合は自由に浴槽を選ぶことができます。もしユニットバスでも浴槽はホーローがいいという方は、タカラスタンダードさんにはホーロー浴槽のユニットバスもありますので、ショールームで見ることもできます。ぜひホーロー浴槽のよさを体験してみてください。
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