一戸建ての防犯対策【一軒家のセキュリティー】

一戸建て住宅のセキュリティーや防犯対策について解説

空き巣や忍び込みなどの侵入窃盗の被害は、一戸建ての住宅の方がマンションよりも多いということをご存じでしょうか。この記事では注文住宅を建てる際には、計画の段階から考えておきたい防犯対策についてお話しします。安心して暮らせる家をつくりましょう。

目次

一戸建ての住宅はマンションよりも空き巣被害が多い

警視庁のデータによると、令和3年の侵入窃盗の認知件数は37,240件で、そのうち住宅への侵入窃盗については17,283件発生しています。年々減少傾向にあるとはいえ、1日に約47件の発生があり、多くの家が被害にあっています。

侵入窃盗の発生場所別認知件数(令和3年度)

侵入窃盗の発生場所については、一戸建て住宅が36.4%と最も多くなっていて、マンションやアパートよりも、戸建て住宅の方がより注意が必要になります。

家を建てる際には、計画の段階から防犯対策についても考えておくと安心です。

参照元:警視庁「住まいる防犯110番

一戸建ての防犯対策|家づくりの計画段階から考えておこう!

では一戸建て住宅の防犯対策として、具体的にはどんなことをしたらいいのでしょうか。ここでは効果の高い方法6つをご紹介します。

センサー付きの照明器具を設置

人感センサー付きの照明器具(センサーの範囲内人が入った際に、検知して点灯する器具)を取り付けることにより、侵入されたことに気が付きやすくなります。器具によっては通常の点灯モードの他に、一定時間以上同じ場所に留まっていることを検知すると強く点滅して、侵入者にプレッシャーを与えるモードがついているものもあります。

コンセントに差し込んで使用する器具やソーラーパネルで充電する器具、電池式の器具など、家が完成した後からでも取り付け可能なもあります。

しかしイザという時に電池切れで作動しなかった・・・なんていうことにならないように、絶対に必要なところにはあらかじめ電気配線をする器具を取り付けた方がいいので、家の計画段階から必要な場所を検討しておくのが望ましいですね。

防犯カメラを死角になる場所に設置

玄関まわりや死角になりやすい場所には防犯カメラを設置して録画することで、記録するだけではなく、不審者に対しての抑止力にもなります。

最近ではカメラの種類が多くなり、撮影した画像の確認方法や保存方法もいろいろあります。効果の大きい設置場所を考えたり、電源の配線をしておくなど、住宅の着工までに準備が必要な場合もありますので、これも照明器具と同様に、取り付けたい希望がある場合には、家の計画段階から住宅会社に伝えておきましょう。

カメラだけを単独で設置する方法もありますし、ホームセキュリティーシステム(セコムやアルソックなど)の中のひとつとして取り付ける方法もあります。

防犯合わせガラスを採用

一戸建て住宅 侵入窃盗の侵入口(令和3年度)

一戸建て住宅において、最も多く侵入されたのは51.7%で「窓」からになります。

鍵をかけていなかった窓からの侵入事例もありますが、鍵をかけていた場合でも、バールやドライバーなどの道具で窓ガラスの一部分を割って、そこから手を入れてロックを外し、窓を開けて侵入されることもあります。

参照元:警視庁:「住まいる防犯110番」

ですので、死角になる狙われやすい窓には防犯性能の高いガラス(合わせガラス)を採用したり、補助錠の取付けするなどの対策も有効です。

サッシによっては、標準でダブルロックの仕様になっているものもありますし、オプションで追加できる場合もありますので、仕様を細かくチェックして対策しましょう。

防犯合わせガラスのサッシには、合わせガラスであることがわかるシールが貼ってありますので、それも抑止力になります。

歩くと音がするように建物周囲に砂利を敷く

建物の周囲や裏庭などの死角になりやすいところに不審者が侵入した際に、歩くと音がするように砂利を敷いておくのも効果的です。音が出て人に気が付かれるのを嫌がるため、抑止力にもなります。

防犯性の高い鍵や補助錠を設置

玄関の鍵には防犯性の高い鍵を選びましょう。ピッキングされにくくするために、ディンプルキー(昔ながらのギザギザのある鍵ではなく、表面に複数のくぼみがあるタイプの鍵)の場合、鍵穴の内部が複雑なつくりになっているため、ピッキングをすることがかなり難しくなり、防犯性が高まります。

この鍵を使うことのデメリットは、合鍵をつくるのに少し手間が掛かること。ギザギザタイプの鍵はホームセンターなどで短時間で削り出して合鍵をつくってもらうことができますが、ディンプルキーの場合は、一般的には簡単に複製することができません。

鍵のメーカーにもよりますが、合鍵をつくる場合には、メーカーに鍵番号や場合によっては認証IDなどを伝えて注文することになりますので、製作時間がかかることに注意しておきましょう。

また、鍵を2個つけたり、ドアガードやチェーンをつけるなど、複数の対策を組み合わせると更に効果的です。

ホームセキュリティーシステムに加入

更に防犯性を高めたい場合には、セコムなどのホームセキュリティーシステムへの加入がおすすめです。カメラやセンサーを設置し、侵入を感知したり非常ボタンを押した際には警報がなったり、駆けつけてくれるサービスなどがあります。

こちらもあらかじめの計画や電気配線をする必要があるものもありますので、早めの検討が必要です。
家の大きさやプランやオプションによって最初の工事にかかる費用や月々の費用が違ってきますので、気になる方は実際にどのくらいの金額が掛かるのか一度見積もりをしてもらい、採用するかどうかを検討しておくといいですね。

新築やリノベーションを計画中で、ホームセキュリティーを導入したい希望がある場合は、設計の段階から担当者に相談しておくとスムーズです。資料請求や見積もりは無料です。

ホームセキュリティーシステムを手掛けている会社はいくつもありますが、利用者が多いのは「SECOM(セコム)」と「ALSOK(アルソック)」の2社になります。

家の防犯対策 まとめ

一戸建ての住宅はマンションよりも空き巣や強盗に狙われることが多くなりますので、防犯対策として以下の方法をおすすめします。

一戸建て住宅の防犯対策
  1. センサー付きの照明器具を設置
  2. 防犯カメラを死角になりやすい場所に設置
  3. 狙われやすい窓には防犯合わせガラスを採用
  4. 人が歩くと音がするように建物周囲に砂利を敷く
  5. 防犯性の高い鍵や補助錠を設置
  6. ホームセキュリティーシステムに加入(セコムやアルソック)

あらかじめの計画や電気配線が必要な場合もありますので、どの程度の防犯対策が自分にとって必要かどうか、住宅の計画段階で検討しておくのが安心です。

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