いろは設計室が設計する住宅では、建具は引き戸にすることが多いです。
引き戸は開ける先にスペースが必要がないので、廊下などの狭い場所でも邪魔にならないのがいいところ。また、開けた時に壁の中にかくれてしまう「引き込み戸」にすることもできるので、空間がすっきりとします。
引き戸のデメリットは、開き扉に比べると枠や床との間の隙間があるので、音がもれやすいところ。トイレが部屋から近い場所にある場合など、開き扉にする方がいい時もあるので、間取りにあわせて判断していくのがいいですね。
また引き戸の開閉時に勢いがつきすぎると、戸と枠の間に手を挟んでしまうこともあるので注意が必要です。対策としては、ソフトクローズという開閉時にスピードがゆっくりになる吊り戸のレール金物があるので、必要に応じて使うのが安心です。
上の写真は、玄関ホールと居間の間につけた引き込み戸と障子を開けているところ。壁の中に引き戸も障子も入ってしまいます。
冬の寒い時期や夏のエアコンをつけている際には閉めて、それ以外は開け放しては開放的にでき、暮らしやすくなります。特に高さを天井までの高さにすると、開けている時にはより開放的になるのでおすすめです。