大切に住み継ぐ

今年の初めから工事がスタートしていた杉並の家。
新築工事が7月に完成し、その後、隣接する築60年の家の改修工事を進め、後少しだけ残りの工事があるのですが、外構の工事も含めほぼすべてが終わりました。

改修工事の方は、できるだけもとの家の雰囲気を残しながら、耐震と断熱性能を向上させる工事をしました。
浴室、キッチン、洗面所、トイレなどの水まわりは、配管も含め新しくつくり直しました。

写真はトイレと洗面所の間の壁の照明器具。
この家が建てられた時からあるものだそうで、壁の厚みを利用してその間に電球を入れて、1つの照明で洗面所とトイレの両方が明るくなるようになっています。
今はものすごく分厚いカタログになるほど照明器具はたくさんの種類がありますが、魅力的な器具ってそう多くはないのですよね。

その他、木製の建具(扉や引き戸、ガラス窓)も一部はアルミの窓に交換しましたが、多くは補修するなどして古いものを残しています。

この照明や建具、そして家全体のように、工夫して丁寧につくられたものが、60年の年月を経てもこれからも大切に使われていくのだと思うと、うれしくなるとともに、こうやってずっと大切にしていきたいと思っていただける家を、自分もつくっていきたいという思いをあらためて強くしました。

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