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2016-09-17

建具をつくる

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ハウスメーカーや建売住宅、その他現在の多くの家では、建具(ドアや引き戸)はどこかのメーカーの既製品を使っていることが多いと思います。

それには安く早くつくることができるといういい面もありますが、家をモノにあわせるのではなくて、その家にあったものをつくる方がいいなと思うので、自分が設計している家では、室内の建具は既製品ではなく、ひとつひとつ設計して製作していただいています。

本当は外部の窓も木製で製作できるといいのですが、気密性や防火性、メンテナンス、費用を考えると実際にはなかなか実現しにくく、アルミサッシか、木製窓のメーカー品を使うことが多いです。

それでも玄関の扉だけは、その家のいちばんの顔になる場所ですので、木製の扉を製作しています。
(防火規制のある場所では、防火認定のとれている木製の玄関扉を使用しています。)

建具を設計する際には、寸法や開き方法、素材や塗料、枠との納まりなどとともに、金物をひとつひとつ選んでいきます。
金物というのは、鍵とかレバーハンドル、取手、つまみ、丁番などのことです。
選ぶ基準はいろいろありますが、玄関扉のいちばん大事な部分にいつも使っているのが堀商店の真鍮のレバーハンドルです。

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上の写真は以前設計した住宅の玄関扉ですが、このレバーハンドルもそうです。写真ではちょっとわかりにくいかもしれませんが、少し時間が経って真鍮が味わいのあるいい色に変化してきています。そして手触りというか、重みのある感じも好きです。

少し前にこの方のブログで紹介されていて、実物を見てみたいなぁと思っていたところ、先日堀商店の方が事務所にお越しくださりました!

その際に見せていただいたものが最初の写真でして、左下のステンレス製の小さめのレバーハンドルが「MCS」というもので、吉村順三さんもよく使っていらっしゃったそうです。もうすぐ真鍮のものもつくるそうです。鍵もいろいろあってかわいいですね。

その他にもたくさんのこだわりがあって、丁寧につくられているということが伝わってきますので、今後もますます使わせていただきたいと思うようになりました。


その時にお話をしていて思い出したのが、自分の中にある玄関扉のイメージは、独立前に勤めていた加藤武志さんの家の玄関扉だということ。

現在は自宅とは別棟の事務所(アトリエ)があるのですが、私が事務所に入った18年くらい前は自宅の一角にお仕事場がありましたので、私は毎朝そのご自宅の玄関を開けるところからスタートしていました。

その玄関についていたのが、経年変化でいい色になった堀商店の真鍮のレバーハンドル。毎日使って慣れてきても、やっぱりいいなぁといつも思える、そんな感覚がありました。
他にもいろいろとありますが、毎日の生活の中でとてもいい経験をさせていただいていたのだということを、あらためて感じます。

そしてこのレバーハンドルは、その後の設計の中でもほんの少しずつですけれどずっと使いつづけていて、これからもずっと使っていきたいと思えるものになっています。




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