詳細図面をかきながら、より具体的な検討を

現場がはじまったら設計作業はおわりというわけではなく、設計通りに現場が進んでいるかの確認(現場監理)とともに、窓や建具の枠や、屋根の納まり、家具の詳細などについての図面を作成し、検討していきます。

現在工事中の「三郷の家」はその作業を進めているところで、先日はそれをもとに現場監督さんや構造材を加工するプレカット会社の担当の方との打ち合わせを行いました。

家が出来あがってしまうとあたりまえのようについているように見える窓や扉や家具ですが、できるだけ美しく、できるだけ使いやすく、できるだけ不具合がおこらないようにということをあれこれ考え、何度もいったりきたりしながらの詳細検討です。

設計をはじめた20数年前には、この枠の詳細図を1ヶ所かくのにもものすごく時間がかかっていました。

どんな風につくりたいのかを考えて、それがどうやったら実現するのかを考えて、それが性能的に問題がないのかを検討して、費用のこともあるので手間がかかりすぎない方法を検討したりするのですが、経験が少なかった頃はその方法がなかなか思いつかず、自分で調べてもわからないことが多かったので、いちいち所長に教えていただいていました。

今は以前よりはかなり早く考えることができるようにはなりましたが、この詳細を考える段階が建物の出来上がりにとても大きくかかわってきますので、時間はかかりますがひとつひとつ丁寧に考えていくことを心掛けて設計を進めています。

  • URLをコピーしました!
目次