実際に足を運んで感じること

少し前のことになりますが、ある建築家の設計した建物を見せていただく機会がありました。以前より雑誌などで拝見していて、ずっと実物を見てみたいと思っていた建物でした。

最近そのすぐ近くに、同じ方の設計された別の建物が完成したので、その両方を見せていただくことができました。

時間の経過もあるし、特に内部は使っている材料も違うので、2つの建物は雰囲気が結構ちがうのですが、外部とのつながり方や共用部分の考え方、考え抜かれた詳細部分の精度高さ、独特の寸法(特に高さ)でつくられた空間などとても美しく、密度の高い建築でした。
写真で見ていたときに強く感じていた緊張感は思っていたよりは少なく、とても居心地のいい空間でした。

そして昨日は別の住宅を見学させていただいたのですが、やはり共通して考え抜かれたプランや細部の積み重ねがあり、周囲の環境と調和することを大切に設計されていました。

設計者が設計者の見学会に行くと、自分も含めて細部の納まりや寸法など実践的なことに目がいきがちですが、この1連の建物を見せていただいた中ではそれだけではなく、建築をつくるということに対しての考え方に気付かされることが多く、本当に有意義な時間でした。

建築に限らずですが、実際に足をはこんでみること、体験してみることの大切さをあらためて実感しました。感じていたことを再認識することもありますし、全く反対のことを感じてより好きになったり、興味がわいたり。

遠方からいらしている方もいて、その学ぼうとする姿勢からも刺激を受けることの多いここ数日間でした。

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