上の写真は「市川の家」の寝室です。
施主が化学物質過敏症なので、使うことのできる材料が限られていることもあり、写真ではわかりにくいですが、壁は火山灰を原料とした左官材料である「中霧島壁」(メーカー:高千穂)、天井は和紙壁紙で仕上げました。
「中霧島壁」は、よく知られている「珪藻土」や「漆喰」と同様に、湿度の調整をしてくれるので、特に梅雨の季節や夏にその効果を実感します。
同じ家の中で一般的な壁紙を貼った部屋と、上記のような左官材料を塗った部屋では湿度に差があって、左官仕上げの部屋の方が、さらっと気持ちよく感じます。
ただ、左官材料にもたくさんの種類があり、成分は様々なので、たとえば同じように「珪藻土」の左官材料といっても、樹脂が多く含まれていて、珪藻はほんのちょっぴりだけ、というものもありますので、きちんと選ぶことが大切です。