
先週末は「宝の家」でのオープンハウスでした。
お越しいただきましたみなさま、ありがとうございました。
家が完成した頃(1年半くらい前)と、その年の桜の咲く時期もオープンハウスをさせていただきましたが、今回のように少し時間が経ってからの家の状況を見ていただけると、素材のよさや、大工さんをはじめとする職人さんのつくりの丁寧さをより感じることができるのではないかと思います。
このくらい時間が経ってくると、下地(仕上げに隠れてしまう部分)をきちんとつくっているかどうかで、左官の壁に割れが出てきたり、木のまわりに隙間が大きく出てしまったりとだんだんと違いがはっきりとしてきます。木の色も少し濃くなり、落ち着いたいい色になっていました。
オープンハウスの日、キッチンでは料理教室がおこなわれていました。
私は見学の方を案内していたので全く調理の過程に参加しなかったにもかかわらず、やさしいみなさんは私も食事に加えてくださり、パエリアをはじめとするおいしいごはんをいただいたのでした。おいしい食事と楽しい会話というのはホント人を幸せな気持ちにさせますよね。
デザートにはかぼちゃのお汁粉まで出てきて、あいかわらず江崎さんのお料理は私を泣かせます。
お料理だけではなく、テーブルのセッティングやレシピの伝え方など、ものすごーく考え抜かれて、準備もしっかりとされているのだと思うのですが、どこかホッとできるやさしさがあり、心休まるのです。
(あまりにもがんばりや気合が強く伝わってきすぎるものは、私は心が休まらず、得意ではないのです。)
一見シンプルで普通っぽくみえるようでも、細やかでちょうどよいバランスがつくりだされていて、押し付けがましくない心配りがあり、本当にいいなぁといつも感じます。
江崎さんのお料理をいただくと、私も建築でこんな仕事をしたいという想いが強くなります。
装飾を加えすぎずにできるだけシンプルでありながらも、素材のいちばんいいところを引き出して全体をつくっていく。でもどこかにちょっと楽しい部分もあったりして。
自分はやっぱりそんなものが好きなのだなぁとあらためて感じた1日でした。