自分で仕事をはじめる

先週は少し寒い日が続き、ようやく秋らしくなってきたかなと思ったら、今日の東京はまた夏に戻ったような暑さですね。

先日、以前お世話になっていたあるメーカーの方が事務所へ訪ねてきてくれました。
半年ほど前にも退社の挨拶に来てくださっていたので、その後どうされてるかな、と思っていたところ、独立してご自身でお仕事をスタートされたとのこと。

はじめたばかりでいろいろと大変なこともおありのようでしたけれど、長く経験を積まれてからの独立ですから、きっとこの先いい流れになることと思います。
(まだあまり公開されていないようなので、詳しくはまたそのうちに・・・)

その方とお話をしているうちに、自分が独立した頃のことをいろいろと思い出しました。
私がそれまで7年半ほど勤めていた加藤さんの事務所を退社し、いろは設計室をスタートしたのが2006年5月。

あれから10年が経ちました。

設計者が独立するタイミングって、自邸を建てるとか、家族や友人の家を設計するとか、そういった何か新たな仕事のきっかけがある場合が多いと思うのですが、私は全くそういうことではなく、特に何かその先の仕事のあてがあったわけではありませんでした。

なので、独立したころはものすごく不安でしたし、大変なこともいっぱいありました。(今もありますが・・・)
その頃は今はもうなくなってしまったあるSNSに毎日ブログのようなものを書いていて、それがきっかけで知り合った方の家を設計させていただいたのが、独立して最初の1軒目でした。

そこからはじまって、なんだかんだありながら今に至るわけなのですが、たくさんの方に助けていただいて、力を貸していただいたおかげです、ありがとうございます。

設計というのは、何かを先につくって売る仕事ではないので、まずは設計を依頼してくださる方がいなくては何も始まりません。
設計したものを自分で工事できるわけではないので、理解してつくってくださる方がいなくてはカタチになりません。
どれだけ経験を積んでもわからないこと知らないことだらけですので、一緒に学んだり教えていただく仲間や先輩の存在がなくては前に進めません。
本当にたくさんの方に助けていただいていることに感謝です。

その中でも、困った時や行き詰った時、うれしい時、そして何でもない時も、いつも大きな力をくれるのが、加藤さん

直接アドバイスやご意見をいただくこともありますが、事務所に勤めていた頃からの20年近い時間の中でいただいたたくさんの言葉や体験、記憶が、様々な場面で自分の中によみがえってきて支えてくれます。
本当に存在自体が心強く、ありがたいです。

だいぶ話がかわりますが、今年の夏に角松敏生さんの35周年記念のライブが横浜アリーナで行われました。35年って本当にすごいですね。
そのライブには加藤さんと奥さまと一緒に行ったのですが、お仕事させていただいたのが20周年の頃でしたから、あれからもう15年。今でもエネルギーあふれるステージで、長時間でしたがあっという間のとっても楽しい時間でした。
そんな風に、建築だけではなくたくさんの楽しみを教えてくださったことにも感謝です。

どうでもいい話ですが、私が今回の角松さんのライブの前に横浜アリーナへ行ったのはいつだったかを思い出してみると、1991年の尾崎豊さんのライブでしたので、25年前!
そりゃー歳もとるはずですね(笑)あぁ、なつかしい~。

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