三輪野山の家

建物の一部に小さなカフェのある新築の住宅。隣接する敷地に建つ診療所(「森の診療所」)の先生ご家族のお住まいです。診療所と同様に家の作り方や素材にもこだわり、住む人にやさしいだけではなく、将来の解体時にできる限り環境負荷が少なくなるよう配慮しました。
構造材から仕上げ材まで木材はすべて国産材で、床には信州産のカラマツを使用しています。壁には火山灰を原料とした左官材です。
断熱材は羊毛断熱材、電気配線には非塩ビ製のエコケーブル、給水管はステンレス製など、建物が完成すると見えなくなってしまう部分も可能な限りこだわって、建物が廃棄される際の環境負荷を少なくなるようにしています。
薪ストーブのある1階のリビングは、吹き抜けを通して2階とつながり、開放感のある空間です。1階のリビングはダイニングやキッチンとつながった生活の中心の場所ですが、気持ちの切り替えができる場所として、2階に畳敷きのくつろぎスペース(ふたつめのリビング)をつくりました。

写真
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