荻窪の家|木のマンションリノベーション
猫と一緒に暮らす家
築19年のマンションのリノベーションです。
家の近くには川があり自然を身近に感じられ、近くには商店街などもある便利で暮らしやすい街です。施主のTさんはこのマンションの購入前から近くに住んでいらっしゃいました。
この街でずっと暮らしていきたいと思い、周辺の物件を探している中で出会ったのがこのマンションでした。
「モノや家を持ちたいという気持ちはもともと強い方ではなかったんです。でもあと何十年と住み続けることを考えたら、賃貸ではなく居心地のいい家で暮らしたいと思いました」というTさん。
そこから自分の暮らしにあわせた住まいづくりの計画がスタートしました。
当初よりムクの床板や自然素材を使った住まいにしたいというご要望があり、他の家の完成見学会をご覧いただき空間を体験したりする中で、いろは設計室に依頼していただくことになりました。
今回は一度内部をすべてを解体してコンクリートの状態にしてから改修工事をするフルスケルトンリノベーションを行い、共用以外の配管や電気配線などもすべて新しくしました。
また、壁の断熱材の追加、床暖房の設置、元からあったアルミサッシの内側にもうひとつ窓を設置する工事を行って断熱性を高めたことで、冬でもあたたかく暮らすことができるようになりました。
無駄が多くて使いにくかった以前の間取りを、暮らしにあった使いやすい家になるように変更。
以前は部屋の奥に壁向きに取り付いてキッチンの位置を、ダイニングと対面するように位置を変更したことで窓からの景色が見える明るい場所になりました。
水廻りの位置は、床下に通す配管の距離などにより変更できない場合もありますので、確認が必要です。
リノベーションを前提としてマンションの購入をお考えの場合は、前もって購入前に検討しておくこととご要望にあった暮らしを実現することが可能になります。
玄関には窓がないのでリノベーション前は暗い場所でしたが、隣り合う寝室との間の壁に木製のガラス引き違い戸をつけることによって光が届き、風通しがよい明るい場所になりました。
下の動画は国産材のマンションリノベーションについてのサイトの中で、この「荻窪の家」を取材していただいた時の動画です。暮らしはじめてからの感想などお話いただいているのでぜひご覧ください。
写真
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建築地:東京都杉並区
構造規模:RC造 地上6建マンションの2階
建物新築時期:平成7年(築19年)
延床面積:50.53㎡(15.29坪)
用途:専用住宅
世帯構成:1人
施工:相羽建設
完成:2015年6月