いい家

先の日曜日、ある住宅の見学会に伺いました。
ある建築家に設計を依頼して建てたある工務店の方のご自宅でした。

あまりにもありきたりな言葉ですが、本当にいい家でした。「いい家」ってこういう家のことを言うのだろうなぁとつくづく思わされた家でした。

設計者やスタッフの技量もセンスもすばらしく、工務店さんの技術や気配りもすばらしく、施主の人柄も敷地も最高にいいのですが、何よりもこの家がものすごくいい家になったのは、設計者、施工者、施主のお互いがお互いを信頼する気持ちと、それに応えようとする気持ちがとても大きかったからなのではないかと思います。

きっと大変なこともいっぱいあったでしょうが、いい家をつくろう、というみんなの想いがあちこちから感じられる家でした。
こうやってできた家は、これからもきっと大切にされて時を重ねていくのでしょうし、本当に幸せだと思います。

特に例の耐震偽装事件以来、家を建てる方が、つくり手を信頼するということはなかなかむずかしいのかもしれません。家の性能を数値化したり、保証制度をつくったり。

もちろん安心できる家づくりのためには大切なことですが、それよりも、この人にまかせれば大丈夫だと、心から思える人に出会うことが、いい家をつくるいちばんの方法なのだと感じました。

まぁ、それがいちばんむずかしいのかもしれませんね。

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