内と外とのつながり

建築をつくるということは、建物の内側と外側の関係をつくるということだと思います。

庭との関係、風や光などの自然をどう内部に取り入れるか。敷地の状況によっては密集地であったり、交通量の多い道路があるとか、なかなか窓があけられないこともあるかもしれません。

そういう場合はしょうがないとは思いますが、できるだけいい季節の間は窓をあけて風を通したり、庭の植物を眺めたりそんな風に暮らせたらいいなと思います。

その時にとても大事なのが「窓」。
設計をしていく中でサイズ、位置、材質、開閉形式、窓枠などをいろんな選択肢がある中からひとつひとつ決めていくのですが、ほんのちょっとした違いが空間の印象や気持ちのよさを左右します。

設計者によって好みやクセはそれぞれ違いますが、いいと感じる建物はみんな開口部について考え抜かれていて、でもそれが何気なく感じるように思います。

現在設計中の家では居間から庭・デッキに向かって引込みの大きな窓があります。(注:引込み窓というのは、窓を空けたときに窓が壁や戸袋の中に入ってしまう開放感のある窓のことです。) 
台所、食堂、居間とつながった家の中からこの大きな窓を通して更に外ともつながります。これこそ戸建で庭のある家の最高の楽しさだと思います。

今日はとても天気がいいのですが、来年の今頃、こんな天気の日には窓をフルオープンにして、庭の眺めを楽しむところを思い浮かべるとワクワクしてきます。こんな楽しい設計をさせていただけることにとても感謝していますしいろいろな縁とかつながりがいまだにとても不思議です。

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